GSX-8S/8R用 LighTechフェンダーレスキット
皆様こんにちは、iMotorcycle Japanです。
近年、各オートバイメーカーがこぞって力を入れているミドルクラスのカテゴリー。魅力的なオートバイも数多く、お客様からの支持を広く集めている様子です。大型クラスならではの力強さと扱いやすさを兼ね備えたエンジンや比較的軽量・コンパクトな車体、リーズナブルな価格…と全体的にバランスのとれたオートバイであることが人気の理由なのかもしれません。
2023年にスズキが満を持して発売したGSX-8S、そして2024年に追加されたGSX-8Rはそんなミドルクラスの中の一台ですが、シャープ&スリムなスタイルに強靭なエンジンを持つ、なかなか評価の高いオートバイのようです。
そんなGSX-8S/GSX-8Rをよりスタイリッシュに演出してくれるのがLighTechのフェンダーレスキット(アジャスタブルナンバープレートホルダー)。発売以来、ご好評をいただいております!
今回、GSX-8Sに製品を実際に取り付けてみましたので、その手順をご紹介させていただこうと思います♪
アジャスタブルナンバープレートホルダー(デザイン&仕様)
GSX-8S/GSX-8Rのノーマルのテール周り(↑)はスポーツバイクのデザインのトレンドを取り入れたスリム&ショートな形状、そこから尻尾のように後方へ伸びるリアフェンダー&テールライトを特徴としています。
対するLighTechのフェンダーレスキット(↑)はノーマルのリアフェンダーを丸ごと取り外し、テール周りをすっきりと、より短く見せることで、GSX-8S/8Rのデザインコンセプトであるマスフォワードなスタイリングをより強調してくれます。
そして、デザイン以外のスペックは下記の通りです(コンプリートタイプ)。デザインの秀逸さは一目見てお感じいただけるかと思いますが、機能面も充実しております。
- リアカバーにビルドインのポジション&ブレーキランプを採用
- 別体式のライセンスライトが付属(スタンダードタイプは別売)
- アルミ製の軽量ステーで構成
- 日本のナンバープレートに対応したホルダー (画像はヨーロッパ仕様)
- ナンバープレートホルダーは角度調整が可能
- ノーマルウィンカー&LighTech LEDウィンカー、いずれにも対応したステーが付属
- リフレクターが付属(スタンダードタイプは別売)
- 日本の車検に適合
それでは次章以下、実際の製品の取り付けの様子をご紹介させていただきたいと思います!
ノーマルリアフェンダーの取り外し
今回はGSX-8Sへの取り付け方法をご紹介させていただきますが、GSX-8Rもリアフェンダー周りの構成は一緒です。8Sのウィンカーが電球タイプなのに対し、8RはLEDタイプのウィンカーとなっている点が異なりますが、いずれも作業手順は同様となります。
ノーマルのリアフェンダーにはポジションライト・ブレーキライト・ライセンスライトが一体となった「テールライト」と「左右のウィンカー」の電装品が組込まれております。ノーマルリアフェンダーを取り外す際には、リアフェンダー+テールライト+左右ウィンカー一式を丸ごと車体から分離するかたちで作業を進めます。
始めにテールライトと左右のウィンカーの車体への接続部カプラーを分離しておきましょう。
タンデムシートを取り外すとETC車載器用のトレイが見えますが、そのフロント側にカプラーの接続部があります(上の画像内、白い矢印)。カプラーのまとまりは少々奥まった所に位置しますので多少引き出し、それぞれのカプラーを外していきます。
3極の白カプラー(上の画像内、白い矢印)がテールライト、小さい2極の赤カプラーと黒カプラー(青い矢印)が左右のウィンカーへの接続部となっています。小さなマイナスドライバーがあるとカプラーの爪が解除しやすいです。
それぞれの配線はETC車載器トレイの下を這ってリアフェンダーへと繋がっています。プッシュリベット×3、プラスタッピングスクリュー×1を取り外し、
ETC車載器用トレイを持ち上げます。するとリアフェンダーに繋がるテールライト・左右ウィンカーの配線がフリーになります(3本の配線は真ん中の穴を貫通してリアフェンダーへと繋がっています)。
リアフェンダーはテールカウル裏側の4本の 6角ボルト(下画像内、白い矢印、頭8㎜)を取り外すと車体から分離できます。
ノーマルリアフェンダーを車体から分離したら、再使用する左右のリアウィンカーを取り外します。ノーマルリアフェンダーは上下分割式となっており、裏にあるプラスのタッピングスクリュー×6、ウィンカー付け根付近のプッシュリベット×2を外すことで下の画像のような形に分解、リアウィンカーの取り付け部(下画像、白い矢印)にアクセスできるようになります(ウィンカーを固定しているのは頭10㎜のナットです)。
LighTechのテールライトが収まるノーマルのリアカバーも取り外しておきます。下側二か所のプッシュリベットと上側二か所のプラスのタッピングスクリューを外し、後方にスライドさせると簡単に取り外すことができます。
以上、LighTechを組込むための車体側の準備は完了です!
アジャスタブルナンバープレートホルダー(部品構成)
LighTechアジャスタブルナンバープレートホルダーの構成部品、使用するスクリュー・ナット類は下の画像の通りです。
大まかな構成品としては、テールライト本体、ライセンスライト、ナンバープレートホルダーのステー類、ウィンカーのステー、リフレクターとなっております。
(日本仕様では梱包されている全てのスクリュ・ナット・カラーを使用する訳ではありません。画像に写っているものを使用しますので、残りのスクリュー類は余剰となります)
上の画像中、左上に写っているL字型のステー×2はLighTech LEDウィンカー用のステーです。今回はノーマルのリアウィンカーを再使用しますので、将来のカスタマイズのために保管しておきます♪
各々の部品を同梱のスクリュー・ナットを使用して組上げていきます。次章の画像を参考にしていただければと思います。
アジャスタブルナンバープレートホルダー(組立て)
組立てに先立ってイメージしやすいように完成形をご紹介。この形を目指して組上げていきます♪
まずは、X型のナンバープレートホルダー、コの字型のステー、リフレクターのステーを組上げます。
X型のナンバープレートホルダーとコの字型のステーの間にリフレクターのステーを重ねるように組立てます。シルバーのアルミカラー×2を上側に2箇所に挟み込み、下側1箇所はリフレクターのステーを挟み込む形となります。
続いてウィンカーのステーを下の画像のように取り付けます。ステーの取り付け穴は長穴になっておりますので、左右のウィンカーの位置を微調整できるようになっています。リフレクターはリフレクターステーの下端にナット(2面幅8㎜)で取り付けます。
取り外した時のナットを再使用し、ノーマルウィンカーを取り付けます。
ライセンスライトの配線をコの字型ステーの長孔に通し、ライセンスライトを裏側からプラスのタッピングスクリューで固定します。
2本の配線は細いため、断線やショート等のトラブルが起きにくいように配線テープやビニールチューブで保護しておくのがおすすめです。
車体側へ橋渡しするステーは上の画像のように取り付けます。同梱のヘキサゴンボルト(六角穴5㎜)とナット(二面幅13㎜)を使用します。このボルト・ナットの締め付け部でナンバープレートの角度を調整するようになっていますので、車体に取り付けた後に角度を決めて本締めをお願いします(ナンバープレートの角度についての法的基準は上向き40°まで、下向き15°までとなります。詳細はこちらをご参照ください)。
車体に取り付ける際には下の画像のように台形型のプレートを重ね合わせ、台形型のプレートの切れ目に配線を通しておきます。タイラップ等で仮に配線をまとめておくと作業性が良いと思います。
付属のヘキサゴンボルト×4(六角穴4㎜)で車体に取り付けたのが下の画像です。
画像が前後しますが、組立て済みのナンバープレートホルダの取り付け部4箇所を本締めしてしまうと、その後からはLighTechのテールライトを取り付けしづらくなりますので、LighTechのテールライトは先に取り付けておく方がスムーズでした(LighTechのテールライトの取り付けはノーマルのリアカバーを取り外した際のプラスのタッピングスクリュー×2とプッシュリベット×2を再使用します)。
以上で車体への組付けは完了です♪ 次章では仕上げとなる配線の接続・まとめ方をご説明させていただきます♪
アジャスタブルナンバープレートホルダー(配線)
GSX-8S/8Rのフェンダーレス化はナンバープレートホルダー自体の変更に加え、純正のテールライト一式(ポジションライト・ブレーキライト・ライセンスライト)を LighTechのテールライト+ライセンスライトに変更するため、車体への接続配線を作成する必要があります。
まずは、純正のテールライトの配線を上の画像のようにカットします(カットする配線の長さは15㎝程度)。
「黒/白」の配線と「灰色」の配線には分岐型のメスのギボシ、「白/黒」の配線は通常のメスのギボシで作成しておきます。
今回、配線の接続方法をギボシとした理由は、LighTechのテールライト側の配線にオスのギボシがデフォルトで作成されているためです。また、黒/白と灰色のギボシは分岐型にし、LighTechのライセンスライトのプラス電源線(赤線)とアース線(黒線)を割り込ませられるようにしておくのがポイントです。
尚、LighTechのライセンスライトの赤線と黒線にはデフォルトでギボシは作成されておりませんので、下の画像のようにオスのギボシを作成しておきます。
各ギボシの接続後は下の画像のようになります(ショート防止のため各ギボシには絶縁スリーブの装着をお忘れなく!)。車体側の配線色とLighTech側の配線色が異なるので、くれぐれも接続間違えの無いようにご注意ください。
念のため、純正の配線色とLighTechの配線色の役割は下記の通りです。
【純正配線】 【LighTech配線】
ポジションライト 灰色 → 黄色
ライセンスライト 灰色 → 赤色
ブレーキライト 白/黒 → 青色
アース(マイナス) 黒/白 → 緑色&黒色(テール&ライセンスライトのマイナス)
(注)「白/黒」は配線の色面積が白>黒、「黒/白」は配線の色面積が黒>白です。
ギボシを接続後、三極の白カプラー、左右のウィンカーのカプラーを車体側に元通りに接続し、当初外しておいたETC車載器のトレイを戻すと、配線の処理が完了です。(ギボシの接続部はETC車載器トレイが被さる形で収納されています)
各灯火が問題なく動作していれば全ての作業が完了です!!
完成形!追加のカスタム熱も高まります ♪
いかがでしたでしょうか?
GSX-8S/GSX-8Rのアジャスタブルナンバープレートホルダーはテールライトが付属しておりますので、一般的な仕様よりも作業手順がひと手間増えることになります。しかし、純正のテール周りの配線がアクセスしやすいので、想像していたよりも大変さはなく、作業性は比較的良いのでは?と思います。
そして、イメージ通りスタイルはよりシャープによりコンパクトに仕上がりました。特にリアカバー内にビルトインされたテールライトは秀逸で、不自然な感じが全くない洗練されたデザインではないでしょうか。
こうしてみると、ノーマルのウィンカーの大きさが気になる方もいらっしゃるかもしれません。同梱されている専用ステーを利用してLighTech LEDウィンカーを同時装着するのも良いですね♪
今回はカスタム熱が冷めやらぬ内にLighTechのホイールアクスルスライダーも装着してみました。10分程度で簡単に装着できるアイテムですので、こちらもおすすめ商品です。
その他、GSX-8S/8R用のカスタマイズパーツは続々とラインナップを拡充しておりますので、是非チェックしてみていただければと思います♪
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